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2011年10月31日月曜日

まいこにっく一部始終

事情で急遽お茶事の懐石料理を作れなくなってしまいました。
さっき先生と相談して前日に飛竜頭だけ作ることになったけれど・・・最近の準備を思うと悲しい。
また機会があればチャレンジしたいと思います。

気を取り直して、昨日友達と行ったピクニックのことを書きます。

行き先は宮ヶ瀬湖。
相模原市にある大きなダム湖で、車で日帰りできる場所を友達がセレクトしてくれました。

出発は明大前。
甲州街道をレンタカーで西に走ります。

そちら方向の道路は空いていて、2時間もかからず目的地へ到着。
最初はオギノパンという、神奈川県を中心に学校給食用にコッペパンや揚げパンを提供している工場兼店舗へ。
試食が美味しすぎて、皆でいろいろ買い込みました。
三世代にわたる家族連れのお客さんとかで混み合っていて、近隣に愛されてる感じ。

次は牧場へ。
小岩井農場など行ったことはあるけど、あんなにはまる場所とは思いもせず。
羊とヤギと馬と牛とウサギと猫が共生していました。
そして、こんな素敵なシマウマを発見してテンションが上がる。

絶妙なシマ模様。見てる間中草を食べ続ける人。
「もう湖行かなくていいんじゃない」という意見もちらほら。
でもちゃんと行きました。
湖の青と紅葉のコントラストが綺麗だった

お昼ごはん。極上コロッケは友達の作品。海苔満載のおむすびは私。

周辺の散策などして、帰り道、行きに偶然見つけた「久保田酒造」という酒蔵に寄りました。
特に期待もせず入った売り場が、江戸時代から続く絹織物の商家という古き良き建築物で、まず圧倒されました。
大正ガラスという再生産不可能な引き戸や、奥行きがあり過ぎて向う側が見えないくらい広い畳の間。
八ッ墓村の撮影にも使われたそうで・・・確かに夜に1人で入りたくない雰囲気。

試飲した日本酒「相模灘」も美味しかったのだけれど、その日本酒に丁寧に梅を浸け込んだという梅酒のキラキラ感と言ったら・・・。
売り場で丁寧に説明してくれたのはお母さんで、私と同世代のご兄弟で仕込んでいるそうです。
また、「酒粕のできる時期(12月以降)にぜひ来てください」ですって。素敵☆
旧家を生かした久保田酒造さんと「相模灘」(と友達☆)
帰りがけにレンタカー事務所に横付けできず、甲州街道を3周くらいしちゃったけれど(私は運転していないので何も貢献できていないが)、充実のピクニックでした。
企画してくれたまいこちゃんに大感謝。




2011年10月23日日曜日

お茶事の懐石料理

来月11月3日(祝)に、茶道の教室で行うお茶事で、懐石料理を作ります。
茶道では、薄茶や濃茶のお点前を練習しているという印象がありますが、お茶事で、懐石や炭手前などを経て、メインのお茶に向かうのが本来の姿なのだそうです。

茶道は間にブランクがありつつも、20歳のときから続けていますが、お茶事は1回お客さんになったことがあるだけで、流れと言っても??の連続で・・・一からの勉強です。

今回のお茶事では、亭主(もてなす側の代表)の方がベテランなので、いろいろ教えていただき、教室の先生にも相談しつつ、席の趣向の合わせた料理をお客様5人と裏方のために作ります。

今回はたまたま、母が正客(メインのお客様)であるため、母には内緒で献立を考え、試作をしています。
亭主の方の、正客が喜ぶものを出したい、またご自身の故郷の味覚を取り入れたい、ということがコンセプトの1つです。
1回目の試作
上の写真は、汁(見えないけど、具はしめじと蓬麩と人参)、預け鉢(基本の一汁三菜に追加するもので、鶏ささみと柿の胡麻あえ)、焼き物(金目鯛の幽庵焼)です。
懐石料理の汁は、二番だしをとって、2種類の味噌を溶いて、こして、具は別に下ごしらえして、温めて、と手順がややこしい。
しかし、これでめげてはいられず・・・。
手間ひまを惜しまないのは大切だけれど、凝り過ぎるよりは、旬の素材を素材の美味しさが伝わるように作るのがよいみたいです。

そして、今日は友達の家の台所を借りて、別の4品を試作してきました。

煮物椀(飛竜頭、本番は亭主の方の故郷から取り寄せたキスを使う予定)
向付(最初に出す酒の肴、鯛の昆布じめ 菊花あえ) 本当はこんなにてんこもりにはしない・・・。
八寸(最後の方に出す酒の肴、銀杏)
同じく八寸(イカの醤油焼・・・本番は雲丹焼の予定)
飛竜頭は揚げたてが美味しい感じでした。
逆に言うと冷めちゃうと途端に美味しくなかった・・・。
煮物椀は懐石料理の肝だそうなので、タイミングに気を配らなければ。

楽しみ半分、不安半分な気持ちです。

2011年10月16日日曜日

10月の和菓子

久しぶりの投稿です。
10月の和菓子教室では、栗とさつまいもの和菓子を作りました。
秋ですね~。
空気がひんやりしてきて気持ちのいい季節です。
ここから、年末までの盛り上がり方(まだちょっと早いけど)が好きです。

【くり茶巾の作り方】
材料は、栗(生)650グラム、白あん30グラム、シロップ(砂糖50グラム、水大さじ2)です。

教室にはとても大きくて立派な栗が用意してあって、ゆでたのをそのまま食べたくなりました。

①栗はたっぷりの湯で30分ほどゆでます。ざるにとり、粗熱を取ります。
②半分に切り、スプーンを使って実を取り出します。温かいうちに少し粒が残る程度につぶします。教室ではフードプロセッサーを使いました。
③鍋に砂糖と水を入れて火にかけ、砂糖を溶かしてシロップを作り、冷まします。
④②に少しずつシロップを加えながら混ぜます。白あんも加えて、よく混ぜます。
⑤棒状にまとめ、24等分(大きさはお好みで)にし、丸めます。
⑥固くしぼったさらし布巾で、茶巾の形に絞ります。てるてる坊主の形にして、絞った側を指先でつまみ、底側を平らにします。

先日、岐阜県の有名な「すや」の栗きんとんを初めて食べました。
添加物が一切入っていなくて、優しい味に感動・・・。
あれには届かないか?!
教室で作ったものも、甘さ控えめで素朴な味だったので、好みによってはもう少し甘くしてもいいかもしれません。

教室ではもう1種類、さつまいもに見立てた「黄金いも」というお菓子を作りました。


こちらが師範台のお菓子